◆「NEWSLETTER第7号」1998年7月発行◆
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◆目次◆
<報告>
- 総会・臨時総会報告
- 第4回生理学女性研究者の会に出席して (岡佳恵 九州大学)
「OPINION」
- 仲間こそ最大の財産 (坂東昌子 愛知大学)
- 「研究には、ものと金と人がいると昔から云われて来たが、ものと金は日本の女性研究者にはめったに廻ってこない。社会の仕組である。しかし、どれほど優秀な機器を揃えようとも、どれほどインターネット情報網が整備されようとも、究極、最も力になるのは人であり、人との交流をおいて他にない。女性研究者は、他者との交流をもっと心かけよ」ーーーと説く著者の本職は、素粒子論専攻の物理学者。女性が学問を志して職業に就き、結婚も育児もという事が今の何十倍も困難で痛みを伴った時代に、京大理学部初の助手として女性研究者の問題に直面し、本質を鋭く指摘した著作の多い著者ならばこその助言。
「研究遍歴」
- 私の研究遍歴 (少作隆子 金沢大学)
- 高校1年時、一生物教師の「生き物とはなにか?」の話に魅せられて生物学者を志し、以来不思議な運命のいたずらに遭遇しながらも、多くの細胞(肥満細胞、リンパ球、膵β細胞、腎尿細管細胞、神経細胞)と指導者との幸運な出会いがあり、現在一層細胞生理学に魅せられておられる様子が書かれている。
「会員著書紹介」
- 田中富久子著(NHKブックス) ”女の脳・男の脳” (高木都 奈良県立医科大学)
「会員便り1」
- アメリカ子連れ留学体験記(その1) (真壁恭子 和歌山県立医科大学)
- 子育ては夫婦二人で協力し合いながらするべきだとの基本的な考えから、生後11ヶ月の子どもを連れて出国し、帰りは2ヶ月の子どもが増えて、ハラハラドキドキの子連れ留学体験記。幼児を連れての飛行機に乗るときの注意や、出発前の予防接種や保育所選び、などについても具体的に書いてあります。8号との2回連続。
「会員便り2」
- 期限付きポストのメリットとデメリット (小田-望月紀子 松下電器産業・大阪バイオサイエンス研究所)
- 今後ますます増えると思われる期限付きポストに着いた場合の研究条件、評価システム、子育てとの両立など、そのメリットとデメリットを、現在そのポストにある小田・望月さんが率直に書いて下さいました。
「会員便り3」
- MUAとの出会い (佐野亜加根 横浜市立大学)
- 技術職員の佐野さんがMUA(多ニューロン発射活動)に出会うことにより研究の面白さを知り、学位取得に向けて歩み出したというおたよりです。
<付記>