第2回生理学女性研究者の集い

 平成8年4月3日、第2回目の生理学女性研究者の会が桜の季節には異常に寒い福井市で開かれました。第73回日本生理学会のグループデイナーの一つとして行われたのですが、会場の平安閣はゆったりとしたスペースがあり、参加者22名は大変恭々しく迎え入れられました。
 受け付けではプログラム、生理学女性研究者の会の会則の原案、アンケート用紙、出席者名簿が渡され、ステージのある部屋にゆったりと椅子を並 べて着席しました。

 はじめに、今回の世話人を引き受けていただいた金沢大学医学部第二生理の少作隆子先生の短い開会の挨拶があり、つづいて、貴邑冨久子先生(横浜市立大学医学部第二生理)の講演’ゴナドトロピン分泌の中枢性調節機能’が始まりました。先生の長年の研究の最近のトピックスをお話しいただいたのですが、「女性研究者の会で話すの は、良いテーマであるかもしれません。」という貴邑先生の前置きどうり、大変興味あ る内容で、よい企画だったと思います。会員の中には講義の参考にするとメモを取る 方もありました。また,そういうことだったのかと妙に納得する人もいました.女性自身が女性自身の体のメカニズムに疎いと言う実感.45分が短く感じられて,もっとじっくりお話が聞けると良いのだがと思いました.次の機会を期待しましょう.

 講演の後、パーティー会場の設営がなされ、関西医大の玄番央恵先生の、”私もこれまでにはいろいろの事がありましたが、男も女も同じように評価されるよう頑張りましょう。”という乾杯の音頭で立食パーティに移りました。料理をつまみながら、旧知の人、始めてお目にかかる人、お顔は存じ上げていましたが近づけなかった方々など、会は終始大変なごやかにお互いの話が弾み、楽しい一時を過ごすことが出来ました。

 食事後、事務局の岡田薫先生(明治鍼灸大生理)から食事中に回収された、この会の英文名称についてのアンケートの結果報告がありました。英文名称の候補としては

の3者が挙げられていました。アンケ ート結果はWPJとWIPが同数となり、決選投票により、WPJに決定しました。次いで、 水村和枝先生(名古屋大環境医研)から会計報告があり、次に、半場道子先生(昭和 大歯学部生理)から予め渡されていた、生理学女性研究者の会の会則原案の提出理由 の説明がありました。本来この会は会則のない会にしたいと考えていましたが、いろ いろの人から、一体何をする会なのかと質問を受けることが多く、簡単な会則を作っ た方がはっきりするではと考えたので、皆さんのご意見を伺いたいとの説明がありま した。そのあと全員で原案を承認しました。菅原美子先生からニュースレターについ ての報告と編集への協力依頼があり、最後にみんなで記念撮影をして閉会となりました。 さあ元気になったから,がんばらなくちゃ,と誰かの声.全く同感! (小野寺加代子)